エアソフトガンに関するトラブルシューティング
このページでは、エアソフトガンを取り扱うにあたって注意点やトラブルの解決法などをご紹介していくコンテンツになっております。貴方のエアソフトガンライフの一助となれば幸いです。
※このページはストライクアームズが経験則などから書き起こしたものです。メーカー公式の解決法ではございませんので、ご利用は自己責任でお願いいたします。
※更新は暇を見て行っております。情報が古い場合もございますので参考情報としてお使い頂ければ幸いです。
■BB弾の選び方が分からない。(全般)
BB弾には、大きく分けてプラスチック弾とバイオ弾の2種類がございます。プラスチック弾は硬く精度も高い弾が多いですが、野外では分解されないため使用が制限されることが多いです。バイオ弾はバクテリアで分解されるため、サバイバルゲームフィールドなどで使用する機会の多い弾です。
BB弾にはいくつか特性があります。大まかに説明すると。
硬度:硬い--柔らかい
表面:ザラザラ--ツルツル
径:大きい--小さい
精度:良い--悪い
重さ:0.12g~0.28g(もっと重い弾もあります)
となります。
硬度は弾の硬さです。柔らかい弾はペンチで力を入れると砕けます。硬い弾は歪んだりはしますが砕けることは少ないです。
硬い弾は弾が変形しづらいですから精度を保て、給弾不良も少ない傾向にあります。
柔らかい弾は逆ですがGBBなどのローディングノズルが壊れるようなシステムの場合、ジャムを起こしても弾が潰れてダメージが低いことが多いので当店ではお勧めしています。
表面処理についてご案内します。
ザラザラしているものは基本的にお勧めしていません。チャンバーとバレルが汚れるためです。ツルツルしているものが好ましいと思います。
径についてご案内します。径は弾の大きさです。最近の主流は5.94mm~5.96mmの大きめの弾です。大きい弾のほうが少ないパワーで加速が得られるので、パワーロスが少ないです。その代わりタイトバレルでは弾詰まりのリスクがあります。
飛距離、精度の面でもHOPの掛かりが調整しやすいので有利です。
小さな径の弾は5.9mm以下のものもございます。小さな径の利点は弾詰まりの心配がとにかく少ないということです。その代わりパワーの面、命中精度の面では不利になります。LMGなどバラマキ型の機種には強い味方です。
精度についてですが、これは説明するまでも無いと思います。精度が良いにこしたことはありません。
最後に重さについてです。
主流は0.2gですが、フルオートを多用する電動ガンには向きます。ガスブローバックの場合は0.25g以上を強く推奨致します。国内メーカーは0.2gでも高命中精度を誇るものもありますが、海外メーカー製品の場合は、0.2gはHOP調整ではどうにもならない場合がほとんどです。性能を発揮するためには0.25g以上をお勧めします。仕様によっては0.28gが好適な場合もあります。
0.2gは価格と飛距離のバランスが良いので主流です。ある程度ばらまけるコストでそこそこの命中と飛距離の弾です。
0.25gは価格では劣りますが、重い分飛距離も伸びやすいですし、ブッシュの貫通力も高く、風に流されにくいので命中精度も高くなる傾向です。
ただし、初速は落ちるので近~中距離では、弾が到達する時間が長く若干0.2gより不利です。
実際の製品をご案内します(2015/1現在)。
東京マルイ バイオBB弾
硬く、ツルツル、径が大きい、精度の良い弾です。
AEG(電動ガン)からGBBまで幅広く使えます。若干AEGのほうが得意な気がします。
流石はマルイ製。隙が少ないです。
CYC バイオBB弾
柔らかく、ツルツル、径が大きい、精度の良い弾です。
GBBに向いている弾です。AEGの場合は東京マルイの弾のほうが使いやすいでしょう。GBBの場合は樹脂ローディングノズルの機種に向いています。アルミローディングノズルなどの場合は弾を傷つけやすいので命中に影響がある場合があります。
弾詰まりした際に弾が潰れるのでローディングノズルのダメージを減らすことが出来ます。命中精度も高いレベルで安定していると思います。何より安い。
■弾が飛ばない、飛距離が出ない(全般)
ホップアップは適性に効いていますか?効き過ぎていると弾詰まりを起こしますし、効いていないと飛距離が出ません。
ホップアップが適性にも関わらず、症状が出る場合にはBB弾との相性が悪い場合があります。
何種類か試して見て下さい。
重さについても数種類試してみることをお勧めします。
■メンテナンスの仕方が分からない(全般)
基本的には一定数の動作をさせた時(種類や機種によって違います)、あるいは野外にて使用した場合にメンテナンスが必要になります。
メンテナンスに必要になる物は、シリコンオイル、グリース、柔らかい布やティッシュなどです。エアソフト専用の物でも結構ですし、ホームセンターなどで手に入る物でも結構です。
ゴム、樹脂を侵さないものが使いやすいと思います。
まずは、古いオイルやグリースを除去します。除去にはブレーキクリーナーやパーツクリーナー、チェーンクリーナー、灯油などを利用しますが、樹脂やゴムパーツをきれいにするときは侵さないもの(影響の少ない物)を使用して下さい。決して使いすぎないことが重要です。中性洗剤などで落とせる物はそちらの方が良いでしょう。油汚れは油で落とせるので工夫次第では楽にメンテナンス出来るものも中にはあります。
気を付けなければいけないのは、シリコンオイルとグリースの使い方です。
シリコンオイルは稼働部分に樹脂やゴムパーツが含まれているところに使います(ローディングノズル等)。
グリースは金属同士が噛み合って稼働するところに使います(M4GBBのチャージングハンドル等)。
エアソフトガン用に使うグリースは柔らかめの物で大丈夫です。固めの物は垂れなかったり長期潤滑が出来たりと一見便利ですが、余計に動きが悪くなる場合もあります(電動ガンのメカボックスを除く)ので、使用には注意が必要でしょう。
オイルやグリースはつけ過ぎるとトラブルの原因になりますからちょっと足りないかな?程度で十分です(付き過ぎるよりもメンテの頻度を増やしたほうが良いです)。
グリースの中にはゴムと樹脂に使えるものもあり、そういうものを使えば1種類で全てまかなうことも可能です。
ただ、粘度が全く必要ない部分もありますので使ってみて調子が悪いと感じたら疑ってみてください。
ちなみに皆さんがよく使っているであろう東京マルイ製のシリコンオイルは、オイルの中でもかなり粘度が低いオイルで浸透しやすく使いやすいものです。ホームセンターなどでシリコンオイルなどを見ると、あまりのコスパの悪さに驚いてしまうかもしれませんが中身がちょっと違うので触って確かめたりすると面白いかもしれません。
後はフッ素配合のオイルなどは値段は高いですが潤滑能力が高かったりします。
ケミカル類は追求し始めるとキリがないので、最初は使いやすいものから使ってみてください。
■トリガーを引くとガスがすべて吹き出す(ガスブローバック)
マガジンのガス圧が低過ぎませんか?マガジンが冷えていたら温めることが必要でしょう。
マガジンにはガスタンクが外装も兼ねているタイプ(東京マルイ製やKSC製など)とガスタンクと外装が分離しているタイプ(WE製など)に分かれます。
前者はそのまま温めれば問題ありません。後者は外装が温かくなっても、 ガスタンクは温まっていない場合がありますので、念入りに温める必要があります。
しかし人肌以上に温めてしまうと逆に動作しない場合も出てきます(ガス圧は温度が上がるほど上がります)ので、程々にしましょう。バルブノッカーがバルブを叩けなくなってしまうほど圧があがると動きません。そして、高圧になるととても危険です。
温めてもガスが吹き出る場合はパーツの破損や消耗なども考えられます。
スライドやボルトキャリアをコッキングしたときにファイアリングピンがしっかり下がっているかどうかを確認してください。
下がっていない場合は故障しています。
また、トリガーを引いたときにファイアリングピンが前進しないものもバルブがたたけないので故障しています。
■マガジンにガスが入らない(ガスブローバック)
海外製のマガジンに多い症状です。
これは日本で主流のHFC134aガスと海外で主流のTOPガス(HFC22)の圧力にかなりの開きがあることに起因した問題です。
海外製のガスに対応したマガジンはその圧力を保持する為により密閉度の高い注入バルブを使用しています。
その為、日本の低圧ガスではガスが入りにくいという現象が起こります。
回避する為にはいくつか注意点があります。
1:マガジン内の圧力を下げる。
全てのガスを抜き、放出バルブを何回か押して下さい。それでマガジンの内圧が下がります。
2:新しいガス缶を使用する。
基本的にガスの残量が少ない缶はガスが入り辛いです。
国内のGBBハンドガンなどにはあまり影響ありませんが、GBBライフルは全般的にこの傾向があります。
GBBライフルを楽しむ為に、新しいガス缶はライフル用、少なくなってきたらハンドガン用にするのがオススメです。
3:HFC134aガスを使用する。
現在エアソフト用に流通しているものはHFC134aガス以外にもありますが、大抵は圧力が低いのでライフル用には向きません。
134aガスを使用するか、それに近い圧力を持っているガス缶を使用して下さい。
4:注入バルブを日本用のものに交換する。
メーカーによっては、日本の低圧ガス用に販売されている物があります。それに交換することで国内メーカー品と同じ感覚で取り扱うことが出来るようになります。バルブ交換はドライバーで出来ることもありますが、出来ればバルブレンチで行って下さい。
マガジンの取り扱いが重要です。【マガジンにガスが入らない。】も参考にして下さい。
マガジンにガスが入っていると勘違いしてしまう場合が非常に多いです、実際に入っているように感じるのでたちが悪いです。まずは疑って見てください。
ここからは正常にガスが入っているという前提でお話します。
一番ありがちなケースはガスの入れ過ぎです。ガスが満タンに入っている時が一番動作が安定すると思いがちですが、それは間違いです。
逆に一番動作が安定しませんので注意して下さい。
GBBは一部のシステムを除き(WAマグナなど)、必ず気化スペースを開ける必要があります。
これを確保していないと、ガスを放出する際に、ガスが気化出来ず生ガスを派手に吹いたり、ブローバックに必要なパワーを得られず怪しい動作になります。
これを避けるのは簡単で、ガスを満タンまで入れないことです。
1マガジン撃ち切れる+α程度のガスを入れるのが良いでしょう。
または、マガジンを斜めにして入れるのも有効な手段ですが、海外製のマガジンの場合は際限なく入ってしまう(ように感じる)こともあるので注意が必要です。
WEのGBBライフルの場合は、大体11秒から15秒くらいが適量です。使用するガスや環境にも左右されますので、ちょうど良いところを見つけて見てください。
次にマガジンの内圧が低い場合です。
GBBで使うガスに限らず大抵のガスは温度が上がるほど圧力が増します。ガス圧が上がれば動作が安定するという話は良く耳にすると思います。
これは全くその通りで、ガスが正しく入った状態で、気化スペースが確保されており、程よく暖められたマガジン(30-35度程度)を使用するのが一番動作が安定します。
■ボルトストップが掛からない(ガスブローバック)
WE製のM4・PDWマガジンには、空撃ちモードがついています。
この機能を有効にしているとボルトストップが利きません。
オフにするには、マガジン上部のスイッチを切り替えて下さい。
ボルトストップ用のプレートがせり出している状態ならば、ボルトストップが利くようになります。
次にそのプレート自体が磨り減ったことにより、掛からなくなる場合があります。その場合には部品の交換が必要です。
最後にマガジンのガス圧が低い場合です。
これはマガジンを温めるなどして圧を回復すれば掛かるようになります。
これら以外にも、リコイルスプリングを弱いものに交換するなどの施策もあります。
■電動ガンのセミオートが使えなくなった(電動ガン)
セミオートを多用しているとたまに撃てなくなること(トリガーが引けなくなる)がありますよね。
これはメカボックス内の動作タイミングがズレてしまった為に起こる現象です。
解消するにはフルオートにして撃てばOKです。
全く動かなくなった場合は、ピストクラッシュやタペットプレートの破損の可能性もあります。焦げ臭い臭いがする時はショートやスイッチの焼損が考えられます。バッテリーを取り外して修理に出しましょう。
■NPASキットの調整の仕方が分からない(ガスブローバック)
動画を用意しました。パーツはRA-TECH製を使用しています。
基本的にはNPASバルブを動かないように固定し、専用ツールでネジを回すように回してバルブのリフト量を調整します。